トレンドアフィリエイト著作権・肖像権侵害にならない画像・動画の使い方
画像や動画は、ユーザーの目をひいたり、滞在時間を延ばしたりできるので、ブログには欠かせないものです。
しかしその一方で、画像や動画には著作権の問題がからむので、使い方には十分な注意が必要です。
せっかく汗水たらして作ってきたブログが一夜にして消滅なんてことにならないよう、どのようなリスクがあるのか、リスクを減らすにはどうすればいいのか、最低限の知識は持っておきましょう。
目次
画像や動画を使うリスク
ネット上では、当たり前のように他のサイトから持ってきた画像や動画が使われています。
何となく著作権の問題はあるんだろうなと思いつつも、どんなリスクをはらんでいるかを知らないでブログを作っている人も多いはずです。
まずは画像や動画を使用したときに起こりうるリスクについて考えてみます。
トレンドアフィリエイトなどのサイトアフィリエイトをやっている場合、著作権侵害だけでなく、GoogleアドセンスやAmazonアソシエイトなどのアカウント停止、そしてASPの利用停止についても考えなければなりません。
著作権侵害
著作権を侵害した場合、「10年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金」またはその両方の処罰が課せられます。
著作権侵害の中でも、画像や動画を無断で転載した場合には、著作権を持っている人が訴えない限り、処罰されない法律となっています(親告罪)。
「訴えられなければいいのか」と思ってしまいますが、個人でも可能性はゼロではないので注意は必要です。
ディズニーやジャニーズが著作権の侵害に厳しいことは有名です。
アフィリエイトプログラムのアカウント停止
Googleアドセンスの「AdSense プログラム ポリシー」には次のような文があります。
サイトが著作権を侵害していると考えられる理由がある場合、プログラムへの参加を停止させていただくことがあります。
AdSense のプログラム ポリシーに違反しているサイトを見つけた場合は、こちらからご報告ください。
著作権法のように著作権を持っている人じゃなくても通報できます。
そして、Googleに著作権を侵害していると判断されればアカウントを停止されるということです。
「Amazonアソシエイト・プログラム運営規約」にも次のような規約があります。
甲(Amazon)の権利またはその他の個人もしくは企業の権利(著作権、商標、プライバシー、パブリシティー権、またはその他の知的財産権もしくは所有権を含む。)を侵害せず、これらに違反せず、またはこれらを不正流用しない方法にて、甲のコンテンツ、乙のサイト、および乙のサイト上またはサイト内における素材を使用すること。
通報の窓口は設置されていないようですが、アソシエイトカスタマーサービスに連絡されたらアドセンスと同様にアカウント停止になるでしょう。
代表的なASPであるA8.net の「AS会員利用規約」では、
特許権、実用新案権、意匠権、商標権、著作権、肖像権その他法律上の権利を侵害する行為、又はこれに該当すると疑われる行為。
を禁止行為とし、違反した場合には、何らの通知・催告なく退会させた上に、未払いの成果報酬を違約金として没収する規定になっています。
著作権を監視する度合いは違えど、他のASPも同じような規約になっているでしょう。
著作権侵害は、TPPによる非親告罪化という話もありますので、誰かが通報すれば処罰されるようになるかもしれません。
いずれにしろ、それまで育ててきた収入源が絶たれるということです。
著作権フリー画像や「引用」を利用する
では、他者が作った画像や動画はまったく使えないのかというとそうではありません。
著作権フリー画像
最も著作権侵害のリスクがないのは、著作権フリーで商用利用可能な画像を使うということです。
クレジットの表記の必要ないもの、加工もできる画像であれば完璧です。
そんな画像を提供しているサイトでは「ぱくたそ(PAKUTASO)」が有名です。
引用
もう一つは「引用」です。
著作権に配慮して「引用」を用いているサイトも多く見られますが、何でもかんでも引用元を明示しておけばいいというものではありません。
また芸能人などは著作権だけではなく肖像権という権利についても考慮しなければなりません。
引用の要件を簡単にまとめると以下の通りです。
- 公表された著作物であること
引用してもいいのは一般に公開されているものです。 - 出所が明示されていること
画像の下などに引用元を明示しておかなければなりません。 - 報道,批評,研究などの引用の目的上「正当な範囲内」であること
引用する画像について意見や感想などが述べられている必要があります。
ブログの記事にまったく関係のない画像が貼ってあるのはだめです。 - 引用部分とそれ以外の部分の「主従関係」が明確であること
例えば画像や動画ばかり貼っているだけのサイトはだめです。
カギ括弧などにより「引用部分」が明確になっていること。
画像や動画の場合なら引用元が表示されていればわかると思います。 - 引用を行う「必然性」があること
画像や動画がないと記事の内容がユーザーに伝わらない等の理由が必要だということです。
これらの要件を満たす画像や動画の引用方法はこんな↓感じでしょうか。
「画像がないと記事の内容が伝わりにくいと判断されるときに、すでに一般に公開されている画像をサイトに貼り、近くにその引用元を明示する。」
そして
「記事でその画像に関する説明や意見、感想などを必ず書いておく。」
引用の要件を満たしているだけではダメ
トレンドアフィリエイトで必要な画像についてそれぞれどう引用していくかを調べてみました。
芸能人画像
芸能人の画像の場合は宣伝効果があるので、その芸能人を批判している等、害になるようなことがなければ、著作権あるいは肖像権(パブリシティ権)の侵害で訴えられる可能性は低いでしょう。
有名になってナンボの世界ですから。
実際、芸能人の画像を使っているブログは山のようにあります。
しかし、少なくとも違法であることは確かなので、事務所や本人から訴えられなくても、誰かがGoogleへ通報したらアカウントを停止されてしまう可能性は高いです。
ですから芸能人の画像は全く使わないのがいいのですが、どうしても芸能人に関する記事の場合、画像がないと今一つですよね。
そこで何とか画像を使用できる方法がないか調べてみました。
Amazonアソシエイトを利用する
Amazonアソシエイト・プログラムを利用して、商品の画像をサイトに貼りつけます。
通常のアフィリエイトをやるということです。
以前は、Amazonで掲載されている画像を大きくしてくれるサービスがあったようですが、それは合法ではないとされたため、今ではサービスが提供されていません。
Amazonの規定の大きさで一番大きなものを利用するしかありませんが、肖像権侵害のリスクを考えれば最も安全です。
Amazonで画像のない芸能人もいますので、そこは問題ですが...
Twitterの画像を利用する
芸能人本人がTwitterに投稿した画像をTwitter APIを使って自分のサイトに表示する方法です。
Twitterのサービス規約には以下のように書かれています。
提供するコンテンツは、本規約に基づいて他の人たちと共有して差し支えないものに限定してください。
このようにツイートそのものが共有を前提としている以上、引用されて訴える人はいないだろうということです。
リツイートという言葉もありますし、拡散してほしいと思ってツイートしているものもたくさんあると思います。
ただこの場合でも引用の要件は満たしておかないといけないようです。
ドラマ・映画・アニメの画像・動画
ドラマや映画のワンシーンのキャプチャ画像は、引用の要件を満たしていれば著作権違反にはならないようですが、そこに特定の俳優が映っているなどの場合は、肖像権の侵害の可能性があるのでグレーなところです。
また、このサイトを参考にされているのであれば商用目的でしょうから複製権の侵害になるのでやめておいた方がいいでしょう。
これはアニメでも同じです。
どうしても画像が欲しい場合は、芸能人同様、Amazonアソシエイト、楽天などを使うのがいいでしょう。
動画も違法にアップロードされたものは当然NGですが、YouTubeなどで著作権者が公式にアップロードしているものであれば、商用利用でもサイトに埋め込むのは問題ありません。
ただし「公式」と書いてあっても偽物もありますので、よく調べる必要があります。
「違法にアップロードしたものでもリンクなら大丈夫ではないか?」
と考えがちですが、違法でアップロードされたものだとわかっている以上、リンクも貼らない方がいいようです。
著作権法上問題がなくても、アドセンスの規約違反になりますのでやめておきましょう。
漫画の画像
これは引用の要件を満たしていれば概ね問題はなさそうです。
漫画の一コマの画像を貼りつけ、出典元を明示し、そのコマの内容について論評するということです。
しかし、出版社や著者が無断引用禁止を要求している場合は有効になるため引用も控えた方がいいようです。
「本書の無断複写(コピー)は著作権法上の例外を除き、禁じられています」
本の最終ページなどに、このように書かれている場合、「著作権法上の例外」の中に引用が含まれているので、無断引用を禁止しているわけではありません。
ゲームの画像
ゲームの攻略法を解説する場合には、画像は欠かせませんよね。
文章だけで伝えることもできるとは思いますが、イメージしにくいです。
ゲームについても引用の要件を満たせば概ね大丈夫かなというところです。
芸能人と同様、これも宣伝になるので、発売元の会社も訴えないのでしょう。
ただ、解説の中でゲームを激しく批判するなどして、営業を妨害すれば損害賠償を請求される可能性はあるみたいです。
個人に請求してもいくらも取れないので実際にそんなことをするとは考えられませんが...
事件・事故の画像
これはニュースサイトの記事の画像の引用になると思いますが、引用の要件を満たして、記事に対する論評があれば問題ないでしょう。
ただし海外などにありがちな過激な画像はNGでしょう。
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